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映像制作の準備・考え方・比較など、作る前に知っておくと便利なTIPS集。
動画制作で「思い込み」や「勘違い」をしていませんか? クライアント自身が動画の質を下げる原因を作っているかも!?
動画を使ったプロモーション活動の増加に伴い、動画制作を取り扱う業者の数も年々増加しています。
その中にはインターネットのない時代からテレビや企業向けに映像制作を行っていた老舗の企業もあれば、IT社会になってから、新規ビジネスとして他業種から映像制作に参入してきた企業もたくさんあります。
そのような選択肢が沢山ある状況の中、お客さまの動画制作に対する意識にも様々な変化が見られ、業者の選定基準や制作内容に対する判断基準も数年前とはかなり変わってきたように感じられます。
それ自体は一見いいことのように思えますが、その反面、そういった状況に慣れすぎたせいで、動画制作に対する「思い込み」や「勘違い」も増え続け、その結果、本来の目的からズレてしまったり、コスト面やクオリティー面でもその効果を最大限に引き出せず、損をしてしまうケースも目立つようになってきました。
そのような意識の差が、いいものを作ろうとする制作側のモチベーションを下げてしまい、クライアント自らがクオリティー低下の原因を作ってしまっていることもあります。
いち制作スタッフとして長年、映像や各種イベント業務に携わり、独立後、お客様と直接お取引をして早10年。
長年この業界に携わってきた立場から、ここ数年で目立つようになってきた顧客意識の変化を、大きく「業者選定時」「制作開始後」の2つに分けてお話ししたいと思います。
自社でも同じような思考で動画制作会社を選定したり、動画制作に取り組んでいたりしないかを再確認してみてはいかがでしょうか?
- 1.「大手企業だから安心」なんていうのは時代錯誤!
今の時代にわざわざ大手を選ぶメリットは本当にあるのか? ←今回はここ - 2.映像制作会社の名前を知っていますか?
一般の人があまり知らない制作会社の種類と分野 - 3.年商や会社の規模で業者選ぶなんてナンセンス!
分業制そのものが作業スピードを遅らせる一番の原因なんです! - 4.想像力のない担当者がせっかくの動画を台無しにする!?
紙媒体と同じ意識で作るからテンポの悪い、つまらない動画になってしまう - 5.クライアントが口を出すから問題を解決ができない!
プロに任せてそれぞれの役割をきちんと果たすことが重要!
「大手企業だから安心」なんていうのは時代錯誤!
今の時代にわざわざ大手を選ぶメリットは本当にあるのか?
どんな業種でも「大手企業」に依頼するメリットとは何でしょう?
・安心できる
・信頼できる
・確実性
・アフターサービス、サポートの充実
これが一般的に、大手企業や商品・サービスに持つイメージだと思います。
たしかにほとんどの大手企業のそうかもしれません。
しかし、ニュースでは大手企業の不正や対応の悪さが毎年のように取り沙汰され、ネット社会になってからはさらにそのようなニュースが目立つようになってきました。
正直今の時代「大手だから安心」という神話は当てはまらないのが現実です。
自分自身でも大手だからこその安心や信頼を期待してサービスを利用したにも拘わらず、結果、期待以下の対応や柔軟性のなさに非常にいらついた経験が多々あります。
また、報酬の未払いや支払いの遅れ、弊所のような小規模の相手に対して「手形での支払いが条件」など、稟議やあらゆる判断が遅の遅さは大手企業の方が多く目立ちます。
逆に、個人事業主や中小企業の方が、全てにおいて判断も早く、支払いもきちんと期日内どころか予定より早く入金されていたり、現金で支払ってくれてるところがほとんどです。
そのような例から、近所で小規模でやっている個人経営のサービスの方が実は親身になって相談に乗ってくれたり、こちらの希望に柔軟に対応してくれたりする場合あったりと、自分たちが求めているサービスによっては、大手企業よりも安心して取引できるケースが結構あります。
予算に余裕があり、何から何まで全てを丸投げできるところだったら、大手企業に任せるのもいいでしょう。
しかしそのような場合、本来の依頼目的は単なる「予算の消化」のためで、業者自体もそれを見込んで話を取りにいくことがほとんどです。
制作する動画の内容も「認知目的」「ブランディング」などが中心で、そのような顧客をターゲットとしている制作会社に、予算をあまり掛けられない中小企業が問い合わせをしても、お金のかかる提案ばかりしてくるか、最初から相場以上の見積りもらうだけです。
目的はお客様の求める効果や結果よりも、あくまでクライアントから預かった「予算の消化」であるため、その業者がどのような取引先と、どのような種類の動画を作っているのかをきちんと知っておく必要があります。
・テレビ番組やCM、マーケティング中心のところなのか?
・企業向けの販促動画を中心に作っているのか?
大手企業の場合、「何でも対応できます」とうたっているところがほとんどですが、その分スタッフ数も多く、規模も大きくなるので、会社の利益や人件費も制作料金に含まれていると考えておかなければいけません。
また、「大手だから人材が豊富=納期や対応が早い」という考えも動画制作において危険な「思い込み」です。
まず動画制作というのは、同じものを大量生産できるものではありません。
1作品1作品ごとのオーダーメイドになります。
そして、同時進行でできる作業には限界があり、結局は大きく納期が変わることはありません。
人が数で変わってくるのは、大がかりな撮影が可能になること、クオリティー面でより凝ったことが可能になるくらいです。
そのような業者の中でも、動画マーケティング会社などは、大半のスタッフが営業マンで、制作業務は外部のフリーランスに外部委託することがほとんどのため、自社で撮影設備や機材も所有していないことも多く、制作コストや手配コストが高い傾向にあります。
さらに連絡する窓口が多い分、当然レスポンスも悪くなります。
また、さらに酷い場合には、外注先のフリーランス自体が現場経験のない学生上がりだったり、趣味から始めた自称フリーランスだったりと、せっかく大手企業に依頼しているにも関わらず、結局は個人に依頼しているのと同じ状況だったり。
制作に関わるスタッフは本当に内部のスタッフなのか? それとも外注なのか? きちんと確認することを強くおすすめします。
それらを補うために、チャットツールや修正指示専用のクラウドサービスなど、いろいろな業務管理ツールを使用することもありますが、逆にそれ以外の連絡はできず、電話や打ち合わせで話せばわかることを、全て文字で伝えなければならないこともあります。動画はニュアンスが影響する制作物なので、これは人によってはとてもストレスになります。
その管理ツール自体、開発や運営コストが発生しているわけで、当然その費用も何らかの形で制作費用に上乗せされていることも忘れないようにしましょう。
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