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とうとうやってしまったか・・・
「抽選に3企業に制作費10万円キャッシュバック」
こういったことを謳う映像制作会社が絶対に出てくると思っていましたが、予想通りの展開で正直がっかりしました。
以前ブログでも書いたと思いますが、PCや機材の低コスト化により、手軽に動画制作ができる時代になったことで、動画制作の需要も増え、「動画制作は儲かる」と勘違いしたと本来この業界とは縁のない様々なマーケティング会社がこの動画制作業界に沢山参入してきました。
ここ数年の需要と勢いで急成長したクラウドソーシング型の動画制作会社や動画マーケティング会社は、以外と「動画制作は儲からない」「自分たちにとっても費用対効果が悪い」と判断したのか、大手の広告代理店と同じような方向性に走り、「高品質」「高クオリティー」を売りにして、制作コスト、料金共に段々高騰化してきています。
それを裏付ける話として、以前ブログでも触れましたが、お客様から聞いた意見の中に「見積もりが高い」「内訳が分かりづらい」といった意見がまさにその証拠だと思います。
なんどでも言わせていただきます!
「映像制作は本来儲かりません!」
にも関わらず、動画制作や映像制作を「商品」と勘違いして販売しているところが非常に多く、その手間や労力を無視して商売にしているところが、結局最終的に行き着くところは電通や博報堂のような普通の代理店事業に成り下がっている。
それでは当初謳っていた「低コスト」「手軽さ」が無くなって当たり前。
「動画元年」とは一体なんだったのでしょうか?
動画制作業務は「商品」でも「物」でもありません。
動画や映像でビジネス(利益を得る)をしたいのでれば、作品やDVDなどの「コンテンツ」を販売するべきです。
しかも、この業界には昔からクリーアンドリバーやフェローズなど、プロジェクトごとにクリエイターや技術者を管理をするところがすでに存在もしているのに、元々は求人サイトやECサイトの運営会社、マーケティング会社が「金儲けのために映像制作を商品化した」ことで、今お客様も制作者側もめちゃめちゃな状態になっています。
そういった状態の中で「抽選に3企業に制作費10万円キャッシュバック」とか、一体どういう神経しているのか、自分には全く理解できません。
10万円キャッシュバックした分の穴埋めは、会社が負担するのか、それとも制作者側なのか?
適正価格で内容にあった見積もりを出し、予算に収まる形で最善の方法を提案する。
そして、お客様と直接話をすることで、時には譲り、時には理解していただく。
それが本来の制作スタイルであり、プロの仕事だと私は感じます。
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