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セミナー撮影時に必要な気配り
先日は某所でキャパ100名ほどの会場でセミナーの撮影をしてきました。
セミナー関連の現場も気がつけば、地元で機材レンタルやオペレーターのアルバイトを含めてなんだかんだで30年以上やってきました。
これまでいろんな現場や様々な会社で教わってきたノウハウとして、失敗は決して許されないのはもちろんのこと、それ以上に大切なのが現場での「気遣い」があります。
よくいい加減な業者にあるパターンとして、
・綺麗にセットせずに機材周りが散らかっている
・ケーブル処理をせずに導線の邪魔になっている
・機材ケースや荷物をあちこちに置いたり、置き場所のスペースを多くとっている(専門用語で「お店を開く」とも言う。)
などがありますが、大抵現場で注意されるのが上記のようなパターンです。
これらはお客様や参加者の方に対して印象が悪くなるだけでなく、きちんと処理をしていないケーブルが足に引っかかったり、電源が抜けたりすることで撮影そのもののミスの原因にもなるので、現場での機材周りのケーブル処理や空きケースの保管場所の確認は非常に重要になってきます。
機材セットおよび動作確認終了後、電源については壁コンセントや電源タップとの差し込み部分をしっかり弱粘テープで抜けないように固定します。※ケーブルは足元になどに邪魔にならないようにまとめておきます。(電源の影響でノイズが目立つ場合はマイクケーブルと電源タップを離したり、「行って来い」させて干渉を少なくします。)
ケーブルが導線をまたがったり、電源の取り口が床に埋め込まれている場合は、足を引っ掛けたりしないよう、事故防止の意味も含めて養生します。
この時、たまに普通のガムテープを使う業者がいますが、弊所では剥がす際にカーペットも一緒に剥がれてしまわないよう、弱粘テープを使用して細心の注意をはらって養生します。
機材の空きケースや私物などは最小限にして、参加者の邪魔にならないように会場隅などにコンパクトにまとめています。
このように近年ではセミナー撮影を行う専門の業者もたくさん増えてきて、現場でスーツ着用などは当たり前に行なっていますが、このように見えない部分の細かい配慮に関しては、これまで様々な現場で長年培ってきた経験によって大きく違ってきます。
弊所ではこれからも目に見える部分はもとより、見えない部分での気配りも忘れずに取り組んでいくことで、主催者だけでなく参加者の方にも心地よい現場になるよう取り組んでいきたいと思います。
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