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「ワークウェア」+「スーツ」=???

2020.09.17

コロナ禍によりさまざまなものが変革を余儀なくされている世の中ですが、特にファッション・アパレル業界ではその動きが顕著な模様です(すごいまじめな出だし)。
レナウンの破綻やセシルマックビーのブランド廃止など、かつてはあんなに幅を利かせていた企業やブランドの凋落ぶりには驚くと同時に一つの時代の終焉を感じずにはいられません。
一方で、お馴染み「ユニクロ」のファーストリテイリングや「ワークマン」など業績が好調な企業もあります。後者の企業に共通しているものの一つに、主に機能面重視の服作りをしている点ではないでしょうか。

自分なんかもそうなんですが、今は服に「見た目」だけでなく「着やすさ」「動きやすさ」「価格が手ごろ」「丈夫さ」といった機能面での充実を求める消費者が多いのだと思います。スーツなども、「オフィスカジュアル」を採択している企業も増えました。

そうした中、今こちらの「スーツ」ブランド(?)人気を博しているんだそうです。

「ワークウェアスーツ」

「ワークウェア(作業着)」でありながら「スーツ」でもあるという意味で「ワークウェアスーツ」。
いわゆる一般のスーツは現場作業をするための服ではありませんが、こちらのスーツは現場作業着でもあるのです。しわになりにくく、ストレッチ性が高いので動きやすく、汚れても丸洗いができます。ファスナーポケットがついているのも好評価のようです。

そしてこちらの会社、なんともともとは水道工事の会社なのです。

水道会社が生んだ 夏に強い「ワークウェアスーツ」

“自社ユニフォームから始まった作業着スーツは、それを見た取引先からの要請で外販が始まり、個人でも購入したいという声からECサイト、店舗販売と販路が広がってきた。ECサイトには、「オフィス着に快適性と機能性を求めて購入している」(同社)という声も寄せられ、同社では、販路やラインアップ強化に力を入れている。”

主に工事や建設作業現場に携わるお仕事の方や、マンション管理のお仕事をされている方などからも人気を博しているそうです。
(メンズだけでなくレディースもあります。)

ただでさえ高温多湿の日本で、皆が「通勤に窮屈で、お値段もかかってしまう高いスーツ」をわざわざ着たいわけではありません。
「働き方改革」や「ニューノーマル」とともに、従来の「不便で高くて当たり前」な見た目だけファッションから「便利で価格も適正で機能性に富む」ファッションへと、消費者と社会の意識が大きく変わりつつある時期なのかもしれません。

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