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アメリカ制作で最も成功したと言われるNetfixアニメ
先日、Netfix制作オリジナルアニメ「悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニア」の最終シーズン4が配信されました。
Netfixによる米制作オリジナルアニメですがもとはコナミのゲーム「悪魔城ドラキュラ」が原作です。友達は「懐かしいね~鞭をふるったりして戦うんだよね~」と言っていましたが、私も以前ゲームに一回触れたことがあるんですが、難しくて早々にやめてしまった記憶があります(笑)。
とはいえゲームが元ネタというだけで内容はほとんどアニメオリジル。私はゲームについては全く知らず見始めたきっかけは推し俳優が声優として参加(トレバー役のRichard Armitage、ドラキュラ役のGraham McTavish)しているというだけの理由で見始めました。完全な海外制作アニメなので絵柄や内容などなじみにくそうな感じもあり、最初は少々抵抗あったんですが・・・
ところがこれが、かなり予想外に面白かったんです。いわゆるジャパニメーションとは全然違った「海外ならでは」のアニメの面白さ。
まずアニメなのに「お子様完全お断り」な内容&描写です。舞台は中世の暗黒時代なだけに、徹底的にダーク。
アニメにもかかわらず、残酷描写は相当に生々しくグロいです。ホラー耐性のあまりない私は若干引きました(笑)が、それを上回る面白さ。主人公のトレバー、魔術師サイファ、ドラキュラの息子アルカードの3キャラクターが複雑にして魅力的ですし、アクションシーンがいいのです。よくまあこれだけ動かしたなあと、感心してしまいました。開始早々、ゲームファンからも大好評だったようです。BGMもゲームのサントラからの引用がなされていてゲームファンの肝をちゃんと掴んでいるアニメとかなんとか。
鬼滅アニメもアクションが描写がすごかったですが、あれが好きな人はこっちもできれば見てほしいな~などと思います。なんとなく世界観も似てるし。
特に初回シーズンは全4話と短いながらグロさもアクションも際立ってました。残酷描写はだんだんと抑え気味になっていくんですが(笑)。最初はどうしても、できるだけキャッチ―に派手目な演出にしないといけないのかもしれませんね。特にS3話はなかなかのアダルト性描写があったりしますのでそこはご視聴には慎重になさってください。
しかし重要なのは、シリーズを追うごとに、ただただ「ダークで絵が美麗でアクションがすごい」というだけのアニメではなくなっていくんですね。
「キャッスルヴァニア」は実はアクションよりはむしろ会話劇がメインであり、モンスターや人間達の群像劇でもあるんです。海外ドラマもそうですが、日本と違って海外は優れた群像劇が多いですよね。キャッスルヴァニアもアニメながら、人間の敵である吸血鬼側や、モンスターを操るかつてのドラキュラの部下だった人間達のドラマなど、主人公たちとは別の視点のドラマが同時並行で描かれます。
(不気味なまでに)静かで淡々とした、哲学的な内容の会話劇が、アクションと対照的に置かれています。この会話劇が、見ていていろいろと考えさせられて面白いんですね。そういう意味でも大人のためのアニメーションとなっています。
これはもしかしたら日本だと「退屈」と敬遠されがちな展開なのかもしれません。
しかし、そこを敢えてじっくりと描くことによって、日本のアニメーションにはない重厚さと、新鮮な面白さを醸し出しているように感じます。果たして、この内容を日本制作で地上波でやれるかといったらどうでしょうか・・・。
先日配信されたばかりのS4はシリーズ最後だけに内容も絵柄も(アルカードの美麗グラフィックが気合はいりすぎてすごすぎる笑)最高潮で、シリーズラストにふさわしい感動的な内容でした。
世界的にも大絶賛のようです。アメリカでは視聴人気トップで「アメリカ制作でもっとも成功したNetfixアニメ」になったそうです。
まあ、そもそも欧米でのバンパイアものってほんと人気あるんだな~と、そもそもの「バンパイア」に対する思い入れや温度差みたいなのも感じたりして興味深いです。
今回はいったんこれでシリーズ終了ですが、キャラクターを替えての新シーズンの予定もあるみたいなので、今後も楽しみです!
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