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映像制作の準備・考え方・比較など、作る前に知っておくと便利なTIPS集。
動画制作の相場がじわじわ上がってきているのはナゼ?(1)
季節の変わり目や生活環境が変わる時期は、販促活動も熱気を帯びてきます。
その頃になると、映像に関するご相談も増える一方で、「途中で全然違う金額になった!」という話をよく耳にします。
よくご相談いただくことなので、ズレのない見積もりを貰う方法は、以前こちらでもご紹介しました。
それでも、最初の提示額は10数万円だったのに、色々と話をしたところ、改めて来た見積もり書は100万円以上に変わったということも。でも内容を見比べても、何が変わったのかわからない。そして、理由を聞いているうちに「あぁ、こんなものなんだ・・・」と思ってしまったそうです。
一体、何があったんでしょうか?
今回のテーマは数回にわけて進んでいきます。
- 1.動画制作の相場がじわじわ上がってきている ←今回はここ
- 2.アバウトなのは金額だけじゃない
- 3.必要なクオリティと不要なクオリティ
動画制作の相場がじわじわ上がってきている
弊所にご相談いただく際、他社の見積もりと比較して色々とご質問を受けます。
それを聞きながら、最近、なんか他社の見積もり相場が徐々に上がってきたなと感じます。
なぜ高騰してきたのでしょうか?
他業種の新規参入による、新たな付加価値での高騰
その理由はこんなところにあります。
ここ数年で動画ブームと共に、映像制作業務をする企業は急増しました。
でも元々映像と関係ない業種からの参入が多いです。
例えば、
- 紙媒体のデザイン会社や印刷会社
- 求人サイト運営や人材紹介会社
- コンサル会社やリサーチ・マーケティング会社 等
もちろん違う業種なので、映像の知識、経験、技術は乏しいです。
その反面、他業種ならではの強みを活かした今までなかったサービスであれば、価格の比較をするところがありません。多少高くても、サービス内容がお客さまにとって価値あるものだと感じられれば値段は気にならないはずです。
制作体制の違いによる高騰
新規参入しても、撮影機材や専門スタッフを置くとコストがかかります。
そこで、制作業務はクラウドソーシングや募集した外部のクリエイターにアウトソーシングして、クリエイターに指示を出す人と営業する人が主という体制の映像制作会社が増えました。
これは本当によくある時代になってしまいました。
(ニュータイププロジェクトでは内部スタッフが制作しているので違います。)
料金にはそれぞれの会社の特性があります。映像制作に限らずどの業種でも同じだと思います。
当たり前に、工数が増えれば料金もそれ比例します。
そこを安くするためには効率を上げて、ムダを減らす。それは企業努力です。
知識が豊富でマルチにこなせる経験者が内部にいるといないとでは、効率は変わります。
何年も映像制作事業をしているところと比べると、効率が違うため、同じ価格帯では利益率が悪すぎて商売できません。
料金も納期もクオリティも同じものを出そうと、誰かが泣くことになります。(主にアウトソーシングされたクリエイターが。)
昔からある大雑把な価格設定との比較
映像制作業界は料金設定がかなり大雑把です。
「よくわからないけど、昔からこの金額でやってたよ」みたいな理由なところもあって、割と中身は不透明です。この「よくわからなさ」「不明瞭さ」「なんか知らんが高い」という部分は今も残っています。
ニュータイププロジェクトでは、こういった部分を透明に、わかりやすく、動画をもっと色々ビジネスに活用してもらいたい思いから、わかりやすい料金設定と内容で始めました。
「費用は書いてないけど詳しくはお問い合わせください。」なんてめんどくさい事は言いません。
始めたばかりの時は値段を出しているところはなかったのが、今では随分と浸透してきました。
お客さまは選びやすくなって選択肢ができたのでいいと思います。
(金額だけ右へならえで混乱を招きやすい原因になっている感じもしますが・・・)
その反面、数字がダイレクトに出ているので価格勝負になる部分もあって、驚くほど激安のところも出てきました。どんなにサービスの良さを語っても、金額の数字を並べられてはお客さまの判断も揺らぎます。
そのせいもあってか、客寄せの最低価格だけ掲載して、実際の費用は見えにくい形に戻りつつあります。
そして相変わらず昔ながらの大雑把な見積もりを出す企業もあるので、そことも相見積もりをしていると、まったく疑わなくなってきます。
次は、お客さまが知らず知らずのうちに刷り込まれていた「映像業界の普通」についてお話します。
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