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映像制作の準備・考え方・比較など、作る前に知っておくと便利なTIPS集。
中小企業の販促こそ、動画を活用して差別化を図る!~「クリエイティブ」よりも「見せ方」を意識するべき~
これまでは、2018年以降の動画販促の在り方ということで、「ユーザー(視聴者)の気持ちを意識した動画作りとはどんなものか」についてあらためて復習しました。
今回は、「具体的にどんな内容の動画にしたら、お客さまにとっての価値が上がるのか。自分達の強みを活かす動画が生まれるのか?」ということについてお話します。
- 1.「なぜ、動画CMは嫌われるのか?」
~テレビCMとネット動画CMの違い~ - 2.効果の高い動画CMの陰に「リスク」あり!!
~様々なリスクを踏まえた上で取り組む覚悟が必要~ - 3.思い込みがすべての失敗の始まり!
~ユーザー(視聴者)の気持ちを意識した動画作りを意識する~ - 4.中小企業こそ動画を活用して差別化を図る
~「クリエイティブ」よりも「見せ方」を意識するべき~ ←今回はここ - 5.効果の高い動画を作るには制作会社選びも重要!
~広告とHP内容にズレがある場合はちゃんと確認してみよう~
前回の記事も合わせてご覧ください。
中小企業こそ動画を活用して差別化を図る
~「クリエイティブ」よりも「見せ方」を意識するべき~
制作コストをなるべく抑えながら費用対効果を上げるには、具体的にどういう動画にしたらいいでしょうか?
これまでの話を通してお読みいただいていれば、まず、「大手競合と同じことをしても効果がない」ということは認識いただいていると思います。
中小企業だからこそ重要なのが、やはり「他との差別化」。
以前から動画以外の販促方法でも使われてきた「他社との違いのアピール」を動画でもすることが効果的です。
しかし、見栄を張るための差別化ではありません。
動画の中で差別化を表現する上で重要なのは、「クリエイティブ」よりも「見せ方」での差別化。
かっこよさ、きれいさ、奇抜さを押し出した動画にこだわるのはちょっと待ってください。
例えば、
- 「かっこいいイメージ映像」よりも「実際に使っている様子」を映像で見せる
- お客様が実際に抱えている問題の解決方法を映像で見せる
- 他社にはない特徴・強みを映像で見せる
さらには、
- 自社製品を使った面白検証実験
- 本来の使い方以外の活用方法(アレンジ)を紹介
- その他の便利な機能、特徴を紹介
など、メーカーしか知らない情報を織り交ぜながら制作することだけでも、差別化しつつも効果の高い動画に仕上げることができます。
そして、こういった動画は自然と無駄な演出が省かれ、必然的に「シンプル」な内容と構成になっていくという共通点があります。
それは、動画は思っている以上に情報量が多いため、自分の興味を引くもの以外はインプットしないように情報の整理、すなわちシャットアウトをするからです。
漫画では、重要なシーンの1コマ内に何人のモブが書き込まれているかなんて覚えてないのと一緒です。
だから、わかりやすいように。無駄な演出で雰囲気を壊したり、間を遮らないように、明解・シンプルなのがいいんです!
どうでもいいところにこだわる労力を、次の見せ方や内容を考えることに使って、次が見たい!早く見たい!という要望に応えるほうが評価が高いのではないでしょうか。
これが「クリエイティブ」よりも「見せ方」で差別化するということです。
広告っぽくない広告の方が受け入れられる
近年のマーケティングで重要視されているのが「ネイティブ広告」です。
この「ネイティブ広告」とは、広告っぽさをなくしたもので、普通のコンテンツ(記事)のように従来のニュースやブログなどに「自然な形」で馴染んでいる広告です。
SNS上では、友達の個人的な書き込みや、興味によりシェア・拡散された投稿のような書き方で、自然にタイムラインに流れています。
つまり、「これはいかにも広告で~す!」というのは、いかにユーザーから反感を買いやすい表現かを広告代理店やマーケティング会社は知っていて、それを逆手に取った手法です。
スマホでさらさら流し読みしていた画面で動画をついつい見てしまった。
「この記事を見た人はこちらも見ています」といったレコメンド一覧かと思ったら、やたらと1商品をヨイショした記事だった。(つまり広告)
ということが1度や2度ならず、多々ありませんでしたか?これがネイティブ広告です。
作りこみ=広告色の強い動画は見向きもしてもらえないということです。
この手法はテレビCMや新聞・雑誌ではあまり見かけません。ネット特有のものでしょう。
※完全にないとは言いません、一部、ニュースや番組形式を装った紛らわしいCMも存在します。
ネイティブ広告に関してはこちらでも紹介していますので、ぜひご覧ください。
ネイティブ広告動画の利点
上記で挙げたような内容の動画であれば、
- 費用も抑えるて、ネイティブ(自然)な仕上がりになりやすい
- 動画の尺(再生時間)も気になりづらい
- SNSなどでも発信、口コミされやすい
- 自社サイトのコンテンツとしてSEO効果も期待できる
- 仕様の変更がない限り、長期に渡って運用しやすい
また、部分的な差し替えでさらに長期間の使用が可能(※ただちょっと注意が必要。詳しくは下の方で) - 営業ツールとしても利用しやすい
などといった、長期的にみるとトータルで費用対効果の高い動画として制作することが可能です。
これこそが本来の動画マーケティングのあり方で、大手企業がネットでCMを流していたり、動画マーケティング会社がただやみくもに動画をネットで流せばいい(流すものは問わない)などと言っていたりして、霞んでしまっている重要な部分でもあるのです。
だからこそこれから重要なのは、動画をただの「CM」ではなく、
数ある販促「ツール」の1つとして活用していく時代なのだとNTPでは考えています。
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(※ただちょっと注意の部分)
SNS上でネイティブ動画広告を流す場合は、部分的に少し変えた程度のぱっと見同じような動画を長期間掲載しつづけると効果が下がってきます。これは、動画に限らずテキストやバナー広告でも同じです。1度広告を認識したユーザーは、「あ、またこれは広告なんだ」とわかっているのでスルーします。
動画に関しては頭5秒が肝心。その5秒で同じものだと認識されないものに変更していくのが上手な使い方です。どうせ5秒で認識されるなら最初から5秒しか流さない「5秒動画広告」というものもあります。
しかしこれは不特定多数に見せる動画CMの中の話であって、ネイティブ広告を使わない手法(営業担当者が直接見せる、展示会で見せる、ホームページに詳細情報として掲載する等)では、一概に短ければいいというわけではありません。
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ではこのような動画を作るためには、どういった制作会社を見つければいいのか。また、どういったところを見比べたらわかりやすいのでしょうか?
次回、最後はそのあたりに触れたいと思います。
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