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映像制作の準備・考え方・比較など、作る前に知っておくと便利なTIPS集。
自作でも外注でも!プロが教える初めての動画制作を上手にやるコツ
プロモーションや説明会、プレゼン、営業などで動画を使いたい!と思ったら、用意する手法は大体3パターンです。
・自分たちで撮影や編集を行う
・外部に全てお願いする
・撮影または編集だけを自分で行い、できない部分だけ依頼する
実は、どのパターンであっても、ちゃんとポイントをおさえられれば誰が作るということは重要ではありません。
そして、このコツは映像に限らず何を作るにしても共通していることなので、映像を作るのは初めてだから・・・という心配も不要になります。
今回は、そんなポイントや、なぜそれが大切なのかということ、どういう風に失敗を避けることができるのか、ということについて触れていきたいと思います。
- どんな業種でもやることは同じ
~制作の進め方を改めて紐解いてみる~ - 構成作りはめんどくさい
~めんどくさい事ほど先に考えておけば失敗しない~ - 撮影する前にイメージしてみる
~頭で考えたものと形になるものは結構違う~
どんな業種でもやることは同じ
~制作の進め方を改めて紐解いてみる~
動画制作の流れを簡単にまとめると以下のようになります。
- 構成台本の作成
- 絵コンテの作成(必要に応じて)
- 撮影日等のスケジュールの決定
- 撮影
- 編集作業
- 試写
- 修正作業(必要に応じて数回繰り返す)
- MA(音の調整や完パケ※作業。ナレーション収録も含む)
- 完成(納品作業)
—————-
※完パケ(完全パッケージ)とは
編集をすべて終了してそのまま使えるようにする作業。
対して、音やテロップを入れない状態のものを白完(シロカン)、白完パケといいます。
—————-
今回は企画などの事前の意思決定に関わる内容については省きます。
ここで挙げた工程だけを見ると、初めて動画制作を行う人にとってはめんどくさそうで難しそうな印象があると思います。
しかし、これを普段自分たちがやっていることに置き換えたらどうでしょうか?
料理を作る前に、何を作るか、どんな材料を使うか、どんな下ごしらえをするか、材料をどこに買いに行くか、味付けの調整はどの段階で行うか等々、動画制作に限らず全ての作業に共通しています。
動画制作だけが特殊なものではなく、普段の生活や仕事の中でも同じようなことを行っているのです。
構成作りはめんどくさい
~めんどくさい事ほど先に考えておけば失敗しない~
先ほどの料理にも上げたとおり、モノを作る上では何もない状態からいきなり作り始めたり、組み立てたりはしないということです。
建築物や製品、プラモデルでさえも、モノを作る際には必ず図面や設計図などが存在します。
その映像制作の設計図に当たるのが「構成」や「絵(字)コンテ」
ドラマや映画でいうと「脚本」になります。
動画の構成の作り方のポイント
動画の構成を作るポイントとして大事なのが、
「内容全体の流れが分かるように書く」ということです。
そして、構成を組み立てる際のポイントとして、
「伝えたいことが、きちんと伝わる順番で構成されているか?」
という点があります。
映像は時間軸で流れているので、本題に入るまでの説明に無駄な時間を使ったり、大事な部分の説明をする前に視聴者に飽きられてしまうことがないよう、バランスを考えながら組み立てていくことが必要です。
そして、この時点で出来る限りナレーション原稿も作成し、言葉で説明することを意識しながらコンテをイメージしていきます。
構成作りは普段から映像制作をしている私たちにさえ手間のかかる作業なので、やりなれない場合は面倒に感じると思います。
しかし、構成を最初に作りこむことには沢山のメリットがあります。
例えば・・・
- 頭の中のイメージを整理することで、コンセプトやターゲット、方向性が明確になる
- クライアントや作業に関わる人たちとの情報共有がしやすく、内容のミスマッチを未然に防ぐ
- 内容に沿って作ることで、制作作業の効率が上がる
- 制作途中や最終段階での修正ややり直しが最低限ですむ
などが挙げられます。
逆に構成や絵(字)コンテ、脚本がない状態(頭の中だけでイメージした状態)で作業を進めてしまうと、何が必要か、どの順番で進めればいいかといったことが整理できず、スケジュールや納期の遅れに繋がるだけでなく、最撮影などの無駄な費用がかかる原因にもなってしまいます。
目的にあったクオリティーを発揮するためにも、めんどうでも最初にこの作業をしっかり行うことが大事になってきます。
撮影する前にイメージしてみる。
~頭で考えたものと形になるものは結構違う~
ここまで「構成」「絵(字)コンテ」「脚本」の重要性をお伝えしてきましたが、それでも初めての方にいきなり全てをご理解いただくのは難しいこともあります。
実際に撮影のことが気になって、「何を撮りますか?」と尋ねるお客さまも多いです。
撮るのは簡単なのですが、決めない状況で撮っても何が出来上がるかがわかりません。
急いでいるからといってとりあえず先に撮影してしまうと、その後のつじつま合わせの編集時間や追加撮影などが発生して、結局納期ギリギリ、最悪は間に合わないというケースがほとんどです。
このシーンを撮影するためには、
・どんな小道具、衣装が必要か
・どんな場所が最適か
・誰がやるのが最適か
というような細かいところまで掘り下げて考えておかないと、当日あれがない、これがない、撮れない!
じゃぁ、このシーンは何を見せるの???ということになりかねません。
仮に何となく形になったとしても、最初のイメージと違ったり、途中で足りないものに気づいて作業ペースが落ちたりと、予定通りに進まなくなることが予想されます。
設計図を見ないで模型を最後まできちんと作れますか?
見ないで途中までは作れても、最後の方で一度くっつけたパーツをまた剥がすことになってしまった経験はありませんか?
ナレーションはただの説明ではなく、「時間を計るもの」
ナレーションを入れる場合は、言葉を読み上げる時間も考慮しての撮影が必要です。
いざナレーションを入れてみると、見せる絵が足りなくなって、それを埋めるために無駄に映像を伸ばしたり、静止したままにしてしまい、テンポが悪くなってしまいます。
テンポが悪いとスっと頭に入ってこないので、伝わりにくい、飽きやすいということにつながります。
それでは映像本来の役割や目的を達成できるとは思えませんよね。
また、目で文章を流し見する時間は、実際に読むスピードよりも早いです。
実際に声を出して実際に読んでみると、こんなに時間がかかるものなんだ!何かテンポが悪いな!ということに気づきます。
文面では何度重複しても不自然に感じない言葉も、声に出してみるとしつこいことも多いのです。
撮影や編集といった映像制作っぽい作業の前の、地味な準備が大切ということをご理解いただけたでしょうか?
難しいことは考えなくても、逆算することで答えは自然と見えてきます。
これでぜひ、動画制作にチャレンジしてみてくださいね。
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