HOME本音の映像制作想像力のない担当者がせっかくの動画を台無しにする!?紙媒体と同じ意識で作るからテンポの悪い、つまらない動画になってしまう
目的別で映像制作を最適化!「本音の映像制作」

映像制作の準備・考え方・比較など、作る前に知っておくと便利なTIPS集。

想像力のない担当者がせっかくの動画を台無しにする!?紙媒体と同じ意識で作るからテンポの悪い、つまらない動画になってしまう

これまでは、クライアント自身が動画の質を下げる危険性ということで、「制作会社を規模で判断すると損をする」についてあらためて復習しました。

今回は、「動画のクオリティを落としてしまうクライアント担当者の共通点」ということについてお話します。

  • 1.「大手企業だから安心」なんていうのは時代錯誤!
      今の時代にわざわざ大手を選ぶメリットは本当にあるのか?
  • 2.映像制作会社の名前を知っていますか?
      一般の人があまり知らない制作会社の種類と分野
  • 3.年商や会社の規模で業者選ぶなんてナンセンス!
      分業制そのものが作業スピードを遅らせる一番の原因なんです!
  • 4.想像力のない担当者がせっかくの動画を台無しにする!?
      紙媒体と同じ意識で作るからテンポの悪い、つまらない動画になってしまう ←今回はここ
  • 5.クライアントが口を出すから問題を解決ができない!
      プロに任せてそれぞれの役割をきちんと果たすことが重要!

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年商や会社の規模で業者選ぶなんてナンセンス!
分業制そのものが作業スピードを遅らせる一番の原因なんです!

想像力のない担当者がせっかくの動画を台無しにする!?
紙媒体と同じ意識で作るからテンポの悪い、つまらない動画になってしまう

これまでは制作を依頼する前の段階の話をしてきましたが、これからは実際に制作に入ってからの話に触れたいと思います。

動画を作る際、撮影や編集といった作業に入る前に、まず「構成案」や「構成台本」を作ります。

その「構成」を見ることで、必要なカット(映像)や素材、映像全体の流れや尺(時間)などのイメージを実際に制作に取り掛かる前につかむことができます。

またナレーションが必要な場合は、ドラマでいうセリフと同じように、この段階で映像のイメージと一緒にナレーションを構成内に落とし込む必要があります。

そうしないと実際にナレーションを入れたときに、映像が足りなかったり余ったりテンポの悪い不自然な映像になることがあるからです。

この構成を作成したときと、仮編集でつないだ映像を修正する際に、クライアントにチェックしていただくわけですが、この時、担当者によっては紙媒体を作る時と同じ感覚でチェックすることがあります。

動画制作の経験が少ない場合は仕方ないですが、基本的な考えとしては、動画と紙媒体・WEB媒体など、活字を目で負うものとでは「伝え方」や「見せ方」が違います。

動画というのは紙媒体やホームページと違って「常に時間とともに流れる」ものです。

そして流れる時間の中で動きやナレーションを組み合わせ、視聴者に分かりやすく伝わるよう形にしていきます。

特に最初の段階である絵コンテや構成を作る際には、制作側もそれらのことを常に意識しながら作っていますが、中にはそれを見ても雰囲気が伝わらなかったり、時間をイメージできない方もいます。

「そんなのは素人だから当たり前だし、素人が見てももっと分かるように構成や絵コンテを書いてくれればいいんじゃないの?」と思う方もいるでしょう。

しかし、どんなに分かりやすく書いても、それを見てイメージできる「想像力」がなければ理解できません。構成や絵コンテを見て理解するにも、それなりの「センス」や「経験」が必要だということです。

洋画やテレビCM、海外ドラマを見ていれば、長い話を短くまとめて長く感じさせないテンポの良さが参考になります。逆に邦画や日本のテレビドラマは数分で終わる話を無理に引き伸ばしてテンポ感がないものが多いです。

では、すべての担当者にそのセンスがなければならないのかというと、そうではありません。

問題は、イメージができないからといって演出的な部分に口を挟んだり、構成の完成やスケジュールを遅らせたり、編集後も本人にしかわからない感覚で修正を増やすなど、クオリティーが下がる原因を自ら作っているという点です。

イメージができない人は、自分のイメージを他の人に伝えることもあまり上手ではないことが多いので、お互いに刷り合わせることが難しいのです。
そのような担当者の多くは、紙媒体やホームぺージなどを意識して参考にしている場合が多いです。

また、「日本人は言葉ですべてを伝えようとする」という特徴があります。
日本人は活字が大好きな人種です。

バラエティー番組などはテレビの機能として「文字放送」があるにもかかわらず、タレントがしゃべってる言葉を全て「テロップ」で表示し、画面上が文字だらけになっています。今やそれが当たり前のスタイルにすらなっています。

それは資料やホームページなどのデザインでも同じことが言えます。
それくらい日本人は「活字文化」ということです。

言葉だけで聞いても理解しづらい説明ナレーションをくどくど追加したり、小さな画面に説明の文字や見づらい図をいっぱい表示させたりと、紙媒体を制作するときと同じような感覚で指示を出す、またはそのようなものでしかイメージ・理解できない担当者だと、せっかくの動画の良い部分を全て殺してしまい、最終的にテンポが悪いだけでなく、内容的にも伝わりづらい動画になる確率が高くなります。

逆に「動画については分からないから・・・」と自覚している担当者の方が、制作する側もそのあたりを踏まえて最善の方法を提案するので、モチベーションも上がり結果良い形の動画に仕上がる確率がぐんと上がります。

このような無駄な時間がかかってしまう場合は、大抵業者を下に見ているからで、対等な立場で仕事ができていないことにあります。

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