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映像制作の準備・考え方・比較など、作る前に知っておくと便利なTIPS集。
間違った「ブランディング動画」から学ぶ、動画コンテンツの重要性
2018年上半期が過ぎて、気が付けば今年も残り3ヶ月。
今年は問い合わせ数自体は例年通りではありましたが、いつも以上に代理店や営業の活動が活発な年だったのか、明らかに探りを入れているような内容や数合わせの相見積り等で成約に中々結びつかないケースが目立ち、意味のない打ち合わせにいつも以上に無駄な時間を取られたといった感じでした。
実際にいただいた問い合わせや相談内容は、人材(リクルート)系やブランディング系の動画制作を検討しているといったものがほとんどで、例年に比べて「コンテンツ型」より「ブランディング型」に近い相談が多く目立った印象がありました。
弊所が行っている主な動画制作のジャンルは「商品・サービスの販促PR動画」。
さらには、BtoBのシーンで「ビジネスツール」としても使える、課題・目的から逆算して制作する「実用性の高い動画」が中心になります。
既ににあるものを「具体的に」「分かりやすく」視聴者に伝える「コンテンツ型」の動画制作が中心ということもあり、「会社紹介」や「リクルート」、「ブランディング」といった無形物を形にする「イメージ優先型」は内容によってはお断りする事も多々あります。
そんな中、お客さまの中には、「コンテンツ型」の動画を作ろうとしているか、それとも「ブランディング型」の動画を作ろうとしているのか自分達でも分からない状態で問い合わせをいただく事も多く、ヒヤリングしていく中で初めて気づくお客さまもいらっしゃいます。
「どっちも盛り込みたい」は「どっちも無意味」になりかねませんので、絞っていくことは大切です。
また、最近の傾向としては、代理店や動画マーケティング会社による「ブランデッド動画(ムービー)」なるものを流行らせようとする動きが活発化し、全体的に「ブランデッド動画」へ興味が傾いているように感じます。
弊所ではPR動画の制作以外に、様々な業界の販促・マーケティングに関するセミナー撮影等も頻繁に行なっています。
その業務柄、業界ごとの現場で見た・聞いたリアルな知識と、これまで長年に渡り動画制作を行ってきた経験を元に、今回改めて「ブランディングで大事な事」について触れつつ、動画制作者側から見た「コンテンツの重要性」をお話しさせていただきたいと思います。
- 1.そもそも「ブランディング」って何?
ブランディングすることの必要性をあらためて考える ←今回はここ - 2.「動画でブランディング」するための方法とは?
ブランディング動画のそもそもの考え方 - 3.「動画コンテンツ」こそがブランディングの近道
社運を賭けた1本の動画より、大量のコンテンツの方が大切! - 4.「継続こそは力なり」
自分たち自身で「続けられない」原因を作っていませんか? - 5.「動画コンテンツ」でユーザー満足度もアップ!
自分たちに合ったブランディング方法を考える - 6.代理店やマーケティング会社のいいなりになってはいけない。
大事なのは「宣伝」することではなく「信頼」を獲得すること
そもそも「ブランディング」って何?
ブランディングすることの必要性をあらためて考える
まず知っておかなければならいのは、日本のマーケティング用語というのは、言葉が持つ本来の意味や、海外で使われている本来の手法とは異なり、日本独自であるということです。
例えば、今後流行るとされている「ブランデッド動画(ムービー)」や「ブランデッドコンテンツ」の少し前には「バイラル動画」というのも多用されてきました。
さらにその前は「動画元年」など、色々な用語が使われてきました。
これらは、広告代理店や動画マーケティング会社、動画コンサル会社、もっと言えば、Googleが一般企業に動画を作らせて、広告を出稿させて、お金を儲けたいということのためだけに、手を変え品を変え作られた「金儲けのためのマーケティング用語」です。
そのこと自体を否定するつもりはありませんが、このような間違った宣伝や営業活動が活発になることで、一般の企業、特に中小企業や個人の経営者の方々が混乱してしまうことを懸念しています。
「ブランディングする」=「知名度が上がる」と認識していたら要注意!
それはさておき、今回の「ブランディング」についてですが、
日本で「ブランディング」というと、大抵の人は「知名度」的なものをイメージするのではないでしょうか?
そして、企業として「ブランディングをすること」=「知名度を上げること」が
成果だと思っているところがほとんどだと思います。
実はそれは間違いなのですが、この変な使い方が定着していっています。
ブランディングの本来の意味は「価値」のことを指します。
どの企業もブランディングのために、これまで色々な方法や沢山のお金、人、時間を使ってやってきたと思いますが、ブランディングをする方法は実はとっても簡単だということに気づいていない方が多いです。
まず手っ取り早く「ブランディングをする」または「上げる」方法として挙げられるのは、
「価値のある商品やサービスを生み出す」ということだけです。
そして、その「価値ある商品やサービス」をテレビCMや新聞、雑誌等に全国規模で宣伝するだけなんです。
「そんなこと簡単にできるわけないだろ!」
っと、みなさんツッコんでいるのが目に浮かびますが、
まさしくそのとおりで、誰でも簡単にできないからこそ「ブランド=価値」になるんです。
ネット社会になって急激に増えたIT系の代理店やマーケティング会社、コンサル会社の人たちは、
簡単に「ブランディングしましょう!」とか、
「ブランディングが大事です!」など、
「ブランディング」というキーワードを言葉巧みに営業をかけてきますが、そんなに簡単に「ブランディング」はできるものではないのです。
「ブランディングしましょう」という営業トークは、「成功する保証はしませんが、仕事とお金をいっぱいください」という意味の単なる「業界用語」だと思ってください。
なので、決して自分たちを「ブランディングしてくれる」ことを期待してはいけません。
「ブランディング」は自分たちで行なうことなんです。
そのためにも「ブランディング」=「価値」を生み出すには
どのようなことが必要なのか考える必要があります。
では、他社のケースから学ぶ「動画ブランディング」とは?
他社がやっていたから「そうか、これが動画を使ったブランディング方法か。」と思っていたけど、その刷り込み元が既に間違っていたというケース。
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