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映像制作の準備・考え方・比較など、作る前に知っておくと便利なTIPS集。
「動画でブランディング」するための方法とは? ブランディング動画のそもそもの考え方
間違った「ブランディング動画」から学ぶ、動画コンテンツの重要性(2)
今回は、他社のケースから学ぶ動画ブランディングについてお話しします。
- 1.そもそも「ブランディング」って何?
ブランディングすることの必要性をあらためて考える - 2.「動画でブランディング」するための方法とは?
ブランディング動画のそもそもの考え方 ←今回はここ - 3.「動画コンテンツ」こそがブランディングの近道
社運を賭けた1本の動画より、大量のコンテンツの方が大切! - 4.「継続こそは力なり」
自分たち自身で「続けられない」原因を作っていませんか? - 5.「動画コンテンツ」でユーザー満足度もアップ!
自分たちに合ったブランディング方法を考える - 6.代理店やマーケティング会社のいいなりになってはいけない。
大事なのは「宣伝」することではなく「信頼」を獲得すること
他社のブランデッドムービーから学ぶ、ブランディング動画とは?
前回でもお話しましたが、「ブランド」とは「価値」です。
一般的に「ブランディングをすること」=「知名度を上げること」と誤解されていますが、それだけなら一時的ではありますが、とりあえず影響力のあるメディアに出稿するだけで簡単に上げることはできます。
最近の例でいうと「ハズキルーペ」等。
以前から地道な宣伝はしていましたが、最近一気に知名度が上がったのはインパクトのあるCM内容と、メディアを利用して一気に露出したおかげでしょう。
しかし、話題となったあのCMの前からうたっている内容は大きく変わっていません。
・倍率
・老眼鏡じゃなくて拡大鏡
・国産
・耐荷重・・など
拡大倍率が同じメガネ型拡大鏡はネットで探せば色々売っています。しかも半額くらいで。
しかし、あのCMが拡大鏡を必要としない世代の人にも一気に知れ渡ったことで、誰もが知っている、他社比較を必要としない存在になりました。
しかし、テレビCMを打つ等、宣伝にコストをかけることができない中小企業がブランディングを行う場合はどうすればいいでしょうか?
まずやるべきことは「価値のある商品・サービスを作る」こと。
または、今ある商品・サービスに「どのような価値があるか」を改めて見直すことが重要になります。
例えば・・・
・他社にはない特徴や性能
・他社にはマネできない技術力、デザイン性
・他社に負けない安全性
・他社にはできない価格(安さだけでなく、高さも)など
これらの特徴こそが「価値」になります。
そもそもそれが分からない状態では、どんなに宣伝してもウソっぽくなるだけでお客さまの心をつかむことはできません。
芸能人でいえば「一発屋」。
気が付けば「あの人は今?」と同じ状態です。
ところが実際は、販売代理だったり、開発の事はまったく知らない広報担当だったりで、自分達で売っている商品の良さを見い出すことができず、代理店やマーケティング会社へ丸投げする方もいます。。。
「自分たちの商品なのにそんな人いるの?」
と思う方もいるかと思いますが、これまでの経験からお伝えすると、お客様にヒヤリングに行くと向こうからは何も商品やサービスの説明は一切せずに、こちらが何か提案するのをじっと待っている方は実際にいます。
特に普段から広告代理店との付き合いがある方はその流れが当たり前になっているからかもしれません。
その傾向が多く目立つ気がします。
逆に誰もが名前を知っている超大手企業の方のほうが、自分たちの商品の良さをきちんと理解していて、目的もはっきりしているケースが多いです。
単にお金をかけてテレビCMやSNS等で「情報を垂れ流し」しても、「本当のブランディング」にはつながりません。
一時的に認知度は上がったとしても長くは続くはずがなく、本当の意味での「ブランディング」はできていないといえるでしょう。
そうならないためにも、まずはその商品やサービスを作って売っている自分たちがその物の特長や良さを理解し、代理店やマーケティング会社に伝えた上で、最善の方法で宣伝してもらうことが重要です!
動画がブランディングするのではなく、ブランディングをしている会社が動画を作っている
今までブランディングを意識していない方の共通点としては、「物」や「ツール」に頼ろうとするということ。近年特に多いのが「動画」を使ってブランディングしようと考えです。
「ブランデッド動画」も言葉通りで、ブランディングのために使う動画ツールではありますが、テレビで流さない「ブランデッド動画」にはほとんどブランディング効果はありません。
広告代理店やマーケティング会社が近頃推しているブランデッド動画のサンプルとしてあげている企業名を見てください。
・アップル
・アマゾン
・パナソニック
・日清
・ナイキ
・アディダス
・村田製鉄所
・Z会
・クモン など
この中に知らない名前はありますか?
もう既に認知度を上げる必要がない企業がほとんどだと気づきませんか?
こういった企業のブランデッド動画ばかりを真似しても、きれいなだけで印象に欠けたり、
「前にどこかで見たことがある動画だけど、あれはどこの企業だっけ?」という結果になりがちです。
テレビCMであればともかく、YouTube等の動画閲覧サービスで強制的に流れるブランディング動画はほとんどスキップされてしまいますし、炎上商法を狙っているならともかく、下手をすればただの「しつこい宣伝」というネガティブなイメージさえも付きかねません。
「じゃぁテレビCMだったらいいのか?」
いいえ。そう思った方は、その考え方がもう違います。
ここで重要なのは、これら既にブランド力のある企業は、「ブランデッド動画」を作る以上に「もっと力をいれて作っているもの」があるんです。
「ブランディングすること」=「知名度を上げること」という考えに捕らわれすると見逃してしまいます!
それは、「動画コンテンツ」。
これ以上のブランディングはもう必要としないんじゃないの?という企業に限って、この「動画コンテンツ」に力を入れていることにお気づきでしょうか。
では、動画コンテンツでブランディングするための方法とは?
ブランディングすることを意識しない動画が、ブランディングへ繋がる近道だというお話をしたいと思います。
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