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映像制作の準備・考え方・比較など、作る前に知っておくと便利なTIPS集。
カッコつけたら逆に嫌われる今の時代。見栄えより「共感」「リアル」が受け入れられる理由
今回は、「映画「カメラを止めるな」から学ぶ、動画の費用対効果」の第4回目。
- 1.低予算映画「カメラを止めるな」から
動画制作を取り巻く今の状況を分析する - 2.「安かろう、悪かろう」は昔の話
どこの制作会社が作ってもあまり変わらないの・・? - 3.大枚をはたいて安心を買うのは大きな間違い
「高いもの=いいもの」その根拠は? - 4.カッコつけたら逆に嫌われる今の時代
見栄えより「共感」「リアル」が受け入れられる理由 ←今回はここ - 5.無駄な競争を避けて、高い費用対効果を!
同じ土俵で相撲をしてはいけない相手とは? - 6.2019年これから重要になるのは「独自性」。
コンテンツを大量に作るのが勝利のカギ!
カッコつけたら逆に嫌われる今の時代。
見栄えより「共感」「リアル」が受け入れられる理由
映画「カメラを止めるな」この作品のすごいところは、公開当初上映館わずか2館だったところからスタートして、今時珍しく、何のやらせもなしに本当に「口コミ」のみで最終的に300館以上の劇場で公開される大ヒット作にまで昇りつめたことにつきると思います。
近年の洋画で似たような広がり方をした映画と言えば、自分は「キックアス」が思い浮かびました。
主演の少女役のクロエ・モレッツは、今美しくなって様々な映画で活躍。日本でも有村架純や渡辺直美と化粧品SK-IIのCMなどでお馴染みです。
作品として「カメラを止めるな」の内容をあらためて分析して何かそんなに評価が高かったかというと、ゾンビ映画と見せかけて実は〇〇だったという構成のアイデアはもちろん、後半部分の〇〇が非常によく練られていて、その業界を知っている人、知らない人の両方に共感が得られる「リアル」な部分が作品をより面白くし、評価を押し上げていると感じました。
よく三谷幸喜作品の「ラヂオの時間」とよく比較される本作ですが、共通して言えるのは意図的に作られた部分は面白みもなく、退屈であり、一番の見どころで話のキモとなるのが「リアル」を表現した部分です。
どのように「リアル」で、どのような部分に共感するのかは、作品のネタバレになってしまうので省略させていただきますが、作品を見た方はきっとお分かりいただけると思います。
もう少しだけ具体的に言うと、「カメラを止めるな」のゾンビパートや「ラジオの時間」のラジオドラマのシーンのような非現実的な部分はあくまで観客の興味を引くための「キッカケ」に過ぎず、そういった部分だけをまじめに作った作品であれば、本当にお金をかけて作られた他の作品に勝てるはずもなく、これらの作品の評価は決して高くなかったでしょう。
やはり、人から評価されたり愛される作品というのは「共感」と「リアル」、そして「アイデア(見せ方)」に尽きると思います。
そしてそれを商品のプロモーション動画などに置き換えると、お客様が本当に知りたい、求めていることは、お金をかけて見栄えだけを良くした抽象的なものではなく、実際の「使用感」や「サイズ感」「お客様の声」など、今も昔も「リアル」なものにこそ反応しやすい傾向にあります。
ユーチューバーなどのレビュー動画やECサイトのレビューコメントなどがいい例で、消費者としてはやはり、購入前にどのような商品なのかは当然気になります。
それが高額になればなるほどその傾向は強くなり、すでに購入したユーザーの意見というのは、消費者側の立場からして非常に重要視するというのは、みなさんも経験があると思います。
また、お客様の中には自分たちが依頼しようとしている動画がどのようなもので、一体いくらぐらいが相場なのかということが分からない方も沢山いらっしゃいます。
ざっくりではありますが、
- お金をかけて作る動画=「ブランディング動画」
- お金をなるべくかけないで作る動画=「販促動画やコンテンツ動画」
という風に考えると分かりやすいかもしれません。
特に「販促」に関しては費用対効果が求められる場合がほとんどなので、できるだけ少ないコストで高い効果が期待でるものが優秀なものといえます。
だからこそ、「シンプル」で「手間をかけない」ことが重要で、そのようなものにこそ「リアル」な部分や消費者が本当に知りたい情報が反映されやすい傾向になります。
実際に大手や勢いのある企業のほとんどは、コンテンツ作りに力を入れているところも多く、特に動画コンテンツを大量に制作しているところがほとんどです。
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